2010年7月13日火曜日

老化を食い止める物質ラパマインシン

ラパマイシンという薬剤があって、免疫抑制剤として使用されている。
通常はこの薬剤は臓器移植の時に一時的に免疫を抑えるのに使われるものだ。

ところが、この薬剤にはどうも癌細胞の抑制効果があり、さらには個体の寿命を延ばす効果もあるらしい。マウスの実験ではマウスの平均寿命が三割前後、最高寿命が14%伸びた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ラパマイシン

免疫抑制作用が強いので、健康な人間が無闇に服用するわけには行かないが、免疫・増殖(がん)・寿命といった多細胞生物の根幹に影響を与える薬剤である事が判る。

このような物質の働きを詳しく調べて行くと、生命の秘密に対して深く理解が進むに違いない。

(文:窪田 敏之)

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